ケーススタディ040:薬の調合の仕方を調べる

 

「薬の調合の仕方」と聞くと医学の専門図書館などが想像できますが…そうです、魔法魔術学校の図書室のお話です。

 

ハリー・ポッターシリーズの第2作目『ハリー・ポッターと秘密の部屋』では、1作目『ハリー・ポッターと賢者の石』に引き続き、ハーマイオニーを中心に図書館で調べものをするシーンが描かれます。

 

 

 

マグル(ハリー・ポッターシリーズ用語で、「魔法を持たない人間」を意味する。)出身者の生徒が石にされる事件が立て続けに発生し、伝説と化していた「秘密の部屋」が、スリザリンの継承者の手で開かれたのではないか、という疑惑がホグワーツ城内に広まります。

 

 

ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人は、ドラコ・マルフォイ()がそのスリザリンの継承者ではないかと考えます。

ハーマイオニーは、他人に変身できる「ポリジュース薬」を使って、ハリーとロンをマルフォイの付き人、クラッブ()とゴイル()に変身させ、マルフォイから話を聞きだそうと計画します。

 

映画『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の図書館シーン

 

3人は図書館でポリジュース薬の作り方を調べる。

 

ハーマイオニーが書架から「MOSTE POTENTE POTIONS」という本を取り出す。

 

それを開きながらハリーとロンのところまで持ってくる。

 

ハーマイオニー:これよ ”ポリジュース薬”。
正しい調合のポリジュースは、飲んだ者を一時的に別の人間に変える。

 

ロン:僕がクラッブとゴイルに?

 

ハーマイオニー:そうよ。

 

ロン:マルフォイから聞ける。

 

ハーマイオニー:そうよ。でも調合がとても複雑だわ。

 

ハリー:かかる時間は?

 

ハーマイオニー:1か月。

 

ハリー:1か月?ハーマイオニー、マルフォイが継承者ならその間にマグルの半数がやられちゃうよ。

 

ハーマイオニー:わかるけど、これしか方法がないの。

 

 

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』にみる図書館のケーススタディ

 

ハリーらの予想は外れ、ドラコ・マルフォイはスリザリンの継承者ではありませんでした。

そしてついには、マグルであるハーマイオニーが石にされてしまいます。

 

 

ハーマイオニーは石にされる直前までひとりで図書館で調べ物をしており、ある本のページの1部を手に握りしめたまま石にされていました。

 

リーダー格のハーマイオニーがおらず不安なハリーとロンでしたが、ハーマイオニーが残した紙をヒントに、2人で本当の敵に戦いを挑みます。

 

 

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』で描かれる図書館は、図書館で調べものをするという基本的な利用方法です。

>>ケーススタディ001:分からないことを図書館で調べるという基本

 

何かを調べようと思ったら、図書館の参考図書コーナーの資料を中心に、各書架にある本を参考にして答えを導きだすことが出来ます。

 

ホグワーツ魔法魔術学校では「薬の調合」のクラスがあり、学校図書室にはもちろん、それを調べるための資料もあるでしょう。

 

ハーマイオニーはそれらの手段をきちんと心得ていそうですよね。

 

 

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  1. 2020年 10月 02日
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