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映画『キャリー』の概要
英題 | Carrie |
監督 | ブライアン・デ・パルマ |
原作 | スティーブン・キング「キャリー」 |
公開年 | 1977年 |
製作国 | アメリカ |
ジャンル | ホラー |
上映時間 | 1時間38分 |
ロケ地・舞台となった図書館 | なし |
映画『キャリー』のあらすじとみどころ
冴えない容姿とおどおどした態度で学校でも日常的にいじめを受けている少女キャリー(シシー・スペイセク)は、体育の授業のあとに初潮を迎えて動揺し、それを境に、極度に興奮すると超能力を発動させるようになります。
狂信的な母親(パイパー・ローリー)には、生理は汚れの象徴だと罵られ、学校ではキャリーをいじめたクラスメイトたちが教師(ベティ・バックリー)に罰を与えられるものの、その復習にさらなる陰惨な嫌がらせを計画しています。
唯一、クラスメイトのスー(エイミー・アーヴィング)が彼女への嫌がらせを反省し、ボーイフレンドのトミー(ウィリアム・カット)に高校最後のプロムにキャリーを誘うようお願いします。
しかし、スーの思いやりと教師の勘違い、そして陰湿ないじめっこの計画が交錯するとき、キャリーの怒りが沸点に達し、大惨劇を招きます。
スティーブン・キングの小説を原作に、超能力をもった少女キャリーが引き起こす惨劇を描いた青春オカルトホラー。
この映画で、キャリー役のシシー・スペイセクと母親役のパイパー・ローリーがそれぞれアカデミー主演女優賞、助演女優賞にノミネートされました。
2013年には、クロエ・グレース・モレッツをキャリー役にリメイク版が公開されましたが、やはり、オリジナルのシシー・スペイセクほか出演者の熱演、衝撃のラストは今なお色あせません。
画面分割などを用いたブライアン・デ・パルマ監督の凝った映像演出も見どころです。
映画『キャリー』図書館シーン
主人公のキャリーが通うハイスクールの学校図書室が登場します。
図書室のシーンは2回あります。
1回目の図書室のシーンでは、キャリーが自身に宿った念力について調べようとしている様子がわかります。
目録カードで「miracle(奇跡)」のカードを引き、そのカードを手に書架から本を取り出しています。
>>ケーススタディ016:いじめられっ子は、図書館で奇跡の力を調べる
2回目も同じようにキャリーが念力についての本を見ているのですが、そこへクラスメイトのトミーが現れ、慌ててその本を隠します。
そしてこの場所でキャリーはトミーからプロムに誘われます。
「念力」について調べるには資料の充実度から考慮して公共図書館の方がいいのでは?と思います。
図書室に突如トミーが現れたとき、キャリーは咄嗟に本を隠しますが、それがトミーではなくいじめっ子たちだった場合、からかいの材料を与えるようなもので、キャリーにとってリスクも高いはずです。
しかし、高校生活を描いた舞台の象徴として図書室を登場させている映画は割と多く、この映画にもそういった意味合いがあるのだと解釈します。
映画『キャリー』あらすじ・解説・レビューのアーカイブ
図書館映画に興味のある方はこちら 「図書館映画全リスト」
▼1996年までの作品は、下記の著作物に一覧があります。
飯島朋子 1999.「映画のなかの図書館(Library Cinema)」日本図書刊行会.
▼1996年以降の作品は、下記のデータベースで一覧が提供されています。
図書館映画データベース(Libcinema Database)
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