アナザー・カントリー(1984)

 

映画『アナザー・カントリー』基本情報

 

原題 Another Country
監督 マレク・カニエフスカ
原作
公開年 1983年
製作国 イギリス
ジャンル ドラマ
上映時間 1時間 30分
ロケ地・舞台となった図書館 オックスフォード大学 ボドリアン図書館

映画のキャプチャ画像

 

映画『アナザー・カントリー』のあらすじとみどころ

 

イギリスの全寮制パブリックスクール、イートン校の学生であるガイ(ルパート・エヴェレット)は、別の寮のハーコート(ケイリー・エルウィズ)に心を奪われます。共産主義者の親友ジャド(コリン・ファース)から忠告を受けますが、彼の耳には届かず、下級生を通じて手紙を送ろうとしたところ、他の学生の手に渡ってしまいます。

 

1930年代のイギリスのエリート校を舞台に、同性愛や共産主義にのめり込んでいく学生たちを耽美的に描いたドラマ。

美しい映像やストーリーに加えて、学校での権力争いや寄宿舎生活、暗躍する二重スパイなど、イギリス文化の一端がとても興味深い作品です。

 

『英国王のスピーチ』のコリン・ファースの映画デビュー作です。

 

映画『アナザー・カントリー』図書館シーン

 

ハリーポッターの図書館として有名なオックスフォード大学ボドリアン図書館(オールドボドリアンハンフリー図書館)の外観がみられるのが『アナザー・カントリー』です。

 

1983年のモスクワ。祖国イギリスを裏切りスパイとなり、ロシアに亡命したガイ・ベネットが、米国人ジャーナリストの取材に答えるところから、ガイがパブリックスクールに通っていた時代に場面が移ります。

1932年のシーン冒頭、第一次大戦で戦死した卒業生を讃えるミサで、学生たちは広場に集まりグスターヴ・ホルストの「惑星(組曲)第4番」を合唱する場面になりますが、そこがオールドボドリアンに囲まれたボドリアンスクエア(Bodleian Square)という小さな中庭です。

 

物語中盤、イギリス軍兵隊が学校を訪問し、軍事訓練が行われる場面でもボドリアンスクエアが登場し、このイートン校の大事な式典がここで行われていることがわかります。

 

場面が1932年からガイがジャーナリストの取材を受ける現代に切り替わる場面では、ボドリアンスクエアをガイと共産主義に傾倒する親友のジャドが横切ります。

 

つまり、現在と過去が往来するこの映画の1932年のシーンはボドリアンスクエアではじまりボドリアンスクエアで終わります。

 

映画『アナザー・カントリー』 あらすじ・解説・レビューのアーカイブ

 

 

図書館映画に興味のある方はこちら 「図書館映画全リスト」

 

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▼1996年までの作品は、下記の著作物に一覧があります。

飯島朋子 1999.「映画のなかの図書館(Library Cinema)」日本図書刊行会.

▼1996年以降の作品は、下記のデータベースで一覧が提供されています。

図書館映画データベース(Libcinema Database)

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