映画『マチルダ』の概要
原題 | Matilda |
監督 | ダニー・デビート |
原作 | ロアルド・ダール(Roald Dahl)『マチルダはちいさな大天才(原題:Matilda)』 |
公開年 | 1996年 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
ジャンル | コメディ |
上映時間 | 1時間 38分 |
ロケ地・舞台となった図書館 | Doheny Memorial Library(南カリフォルニア大学・ドヘニー記念図書館) |
映画のキャプチャ画像©1996 TriStar Pictures, Inc. All Rights Reserved.
お金儲けにしか興味がないインチキ中古車販売業者のワームウッド夫妻に女の子が誕生します。
マチルダと名付けられたその子は、誰にも教わらないのに文字を読解したり計算をするなど類まれな天才児であるにも関わらず、両親はその才能に気が付かないばかりか邪魔者扱いします。
マチルダはわずか4歳で地元の図書館に毎日通い、高尚な文学を読みこなすようになります。
遅れて入学した小学校は、独裁的な女校長ミス・アガサ・トランチブル(パム・フェリス)が支配するひどい有様でしたが、それでも心優しい担任教師のミス・ハニー(エンベス・デイヴィッツ)という理解者や友達との出会いもあり、それなりに楽しい学校生活を送ります。
ある日、父との口論の最中にマチルダの超能力が開花し、マチルダは自分の思い通りに使いこなせるよう訓練しはじめます。
そして、ついに超能力を操れるようになると、悪い大人に仕返しをし、大好きな先生や友達を助けるようになります。
『チャーリーとチョコレート工場』で有名な、イギリスの作家・ロアルド・ダールの児童文学が原作で、ちいさなマチルダが超能力を使って悪い大人にいたずらを仕掛ける様子にワクワクがとまりません。
大ヒットファミリーコメディ『ミセス・ダウト』で末娘を演じたマーラ・ルー二が、環境に負けずポジティブさと知能をつかって悪い大人に立ち向かっていくマチルダにぴったり。主人公の父で、インチキ中古車販売会社の社長を演じるダニー・デヴィートは、この映画の監督でもあり、ナレーターでもあります。
映画『マチルダ』図書館シーン
類まれな天才児であるにも関わらず、無関心な両親にその才能に気づいてもらえないどころかまったく世話をしてもらえないマチルダは、4歳で家中にある雑誌を読破すると、ある日、勇気を出して父親に本を買ってほしいとお願いします。
しかし、「おもしろいテレビがあるのになぜわざわざ本を読む必要があるのだ」と、その願いを突っぱねられたマチルダは、自分で道を切り開くことを決意します。
家族が出かけ、家に一人になると、マチルダはイエローページ(電話帳)から図書館を見つけ出します。
その日を境に毎日図書館に通い、児童コーナーの本を読破すると、大人向けの小説も読むようになります。
ある日、司書のミスフェルプスに図書館の貸出カードの存在を教わったマチルダは、大量の本を借りて帰り、家でも読書を楽しめるようになります。
>>ケーススタディ005:図書館の貸出カードの作成をすすめる
ある日、図書館で借りた『白鯨』を読んでいると、家族でテレビを楽しんでいるのに参加していないと怒った父が本を引き裂いた上に無理矢理一緒にテレビを見させようとします。するとマチルダの怒りが頂点に達してテレビが爆発し、そこからマチルダの超能力が芽生え始めます。
図書館のシーンは決して長くありませんが、担任のミス・ハニーに計算能力を褒められると「図書館で勉強した」と言ったり、両親の詐欺行為を見張っているFBIが許可なく家宅捜索しようとしたときに「図書館で法律書を読んだ」というセリフがあったり、マチルダが図書館で知識や教養、社会について学んだことが分かる描写もみられます。
▼ 映画『マチルダ』にみる図書館のケーススタディ
>>ケーススタディ005:図書館の貸出カードの作成をすすめる
ロケ地・舞台として登場する図書館 | Doheny Memorial Library(南カリフォルニア大学・ドヘニー記念図書館) |
登場する図書館の館種 | 公共図書館 |
描かれる図書館のサービス | 貸出、閲覧 |
描かれる図書館のコレクション・資料 | 本(小説) |
描かれる図書館の機能 | 本を借りる、本を読む |
描かれる図書館の問題 | |
司書・図書館員の登場 | あり |
映画『マチルダ』図書館場面の参考文献リスト
ダニー・デビート 『マチルダ』(トライスター・ピクチャーズ),1996.
映画『マチルダ』 あらすじ・解説・レビューのアーカイブ
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